Glock26 AdvanceとGlock18Cのニコイチ計画 その3
前回はスライドにGlock18Cのピストンを載せる加工とフレームの改造を行いました。今回は一度組み立ててみて、動作性と命中精度の確認をしていきたいと思います。早速検証を行いたいところですが、組み立てる上で幾つか問題点があるので、その解説を先にしていきたいと思います。
シリンダースプリングが固定されない
実際に組み立てるとわかるのですが、Glock18Cのピストンにシリンダースプリングを入れて、スライドに組み込み、ピストンを引っ張ろうとするとスプリングが外れてしまいます。
これもGlock26とGlock18Cのスライドの構造の違いが原因で、Glock26よりGlock18Cのほうがスライド上部の厚みが2.5mmほど厚い部分があり、その部分がシリンダースプリングを上から押さえつけているようです。
その為、ピストンを組み込むにはもう少し加工が必要になります。前回はスライドを削ったのに対し、今回は厚さをつける作業になりますね。
プラバンを用いて厚さを付ける
ホームセンターで適当なプラバンを買ってきます。今回は部屋に転がっていた厚さ2mmのアクリサンデー板と厚さ0.5mmのサンデーシート(透明)を使いました。必要な厚さが2.5mmだったのですが、ピッタリの厚さの板なんて売っているわけがないので組み合わせて作ることにしました。
↑今回はこれを作る。このプラ版がないとシリンダースプリングが上手く入らない
ピストンのサイズを測定し、寸法を出したらそれに合わせてアクリサンデーを切り抜きます。アクリルカッターなどを使うといいらしいですが、持っていなかったのでジグソーを用いて切り抜きました。
個人的な意見なんですが、ジグソーって木材を正確に切り抜けたり、曲線に切ったり、アルミなどの金属だったら刃を変えれば容易に切断出来たりとかなり万能だと思うんですよね。あと不器用な自分でも簡単に切断加工できるので愛用しています。
話を戻して、切り出したアクリサンデー(2mm)に合わせてサンデーシート(0.5mm)も切り抜きます。こちらはカッターで簡単に切断できるので加工が楽ですね。その後は表面をヤスリで仕上げて、二枚を重ねたままピストンに載せて、スライドに組み込みます。するとピストンが綺麗に入らず浮いてしまいました。リアサイト側に微妙に厚くなっている部分があり、そこが干渉していると思われます。そこで干渉している部分に合わせて板を切り取ってしまいます。ちなみに切り取るのは0.5mm板だけです。そして0.5mm板をスライドに入れて、その上から2mm板、ピストンの順で入れます。すると干渉していた部分が0.5mm板のおかげで干渉しなくなりました。
↑画像の赤枠が干渉部分
2枚の板を接着剤で接着します。そして側面を綺麗し仕上げ、スライドと接する部分の角を削って丸くしておきます。角を削らないとスライドと干渉してしまい入らなくなります。
削り終わったら、プラ版を入れてピストンをスライドに組み込んでみます。ピストンがしっかりと入れば完成です。
組み立て
先ほど制作したプラ版をスライドに固定したいところですが、まだまだ調整が必要なのでまだ固定しないでおきます。あと私の場合はスライドにDoctorSightを載せたいのでもう少し加工が必要です。
↑DoctorSightのレプリカ品、Glock26 Advanceのスライドに搭載予定
というわけで今回のテスト射撃はプラ版を固定しないで行う事になります。ピストンで押さえつけられているので動作には問題ないと思いますが、非常に組み立てにくくなりました。
とりあえずスライドにGlock18Cのピストンを組み込みます。セレクターはまだつけられませんが、他のパーツは載せられるので組み立ててしまいます。そしてGlock26のバレルとリコイルスプリングを組み込み、コンペンセイターもつけます。後はいつもどおり組み上げれば完成です。
テスト射撃
Glock26のスライドにGlock18Cのピストンを強引に組み込んでいるので、動作性や命中精度が心配です。またフレーム側もGlock18Cのものに入れ替えているので不安な点が多いです。というわけでテスト射撃をして状態を見てみたいと思います。
ちなみにまだセレクターをつけていないので、フルオートオンリーになっています。
まずは空撃ちして動作性のチェックです。
試しに仮組みして試射してみた
セレクターつけてないからフルオートオンリーになってる pic.twitter.com/FhITWtqZvS— sotaro (@sotaro_04) August 30, 2016
特に問題もなく快調に動きました。ガスを温めていないので、少し動作性は落ちていますが快調に動いてしまう。
次は実際に弾を入れて撃ってみました
ブログ用に撮影したけどレート早すぎて弾が吸収しきれてない pic.twitter.com/wQSkhxpnYu
— sotaro (@sotaro_04) September 3, 2016
弾を入れても問題なく動作しました。むしろ発射レートが早すぎて制御しきれないぐらいです。
次は心配だった命中精度の計測です。
G&G製の0.2g バイオBB弾を使用、距離5mからの依託射撃となります。(5発)
何も問題ないどころか集弾性が良すぎて怖いぐらいの命中精度ですね。着弾地点が中心より下になっているのはリアサイトにGlock18Cのものを使っているためリアとフロントでサイトの高さが違う為だと思われます。
またフルオートオンリーなので、一発ずつ弾を込めて計測しています。その為実際の精度はもう少し変わってくると思います。それでもライフル並の命中精度がありますね…
動作性も問題ないし、命中精度も凄くいいです。とりあえずニコイチカスタムも一段落という感じですね。次回はセレクターの追加について書こうと思います。次回もお楽しみに
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