Glock26 AdvanceとGlock18Cのニコイチ計画 その7(最終章)
お久しぶりです。最近忙しくて時間が空いてしまいましたが、今回でGlock26とGlock18Cのニコイチカスタムも完成になります。
では早速Glockの仕上げをしていきます
塗装前準備
前回の最後で述べた通り、今回は塗装をメインにしていきます。まずは塗装の下準備から行っていきます。今までの加工の工程で、スライドの表面に細かいキズが出来てしまったので、まずはキズ消しから行います。写真を撮ったのですが、ちょっとした事故でiPhoneのデータが全消滅したので消えました…
ちなみにキズ消しにはタミヤのラッカーパテを使いました。ひたすら傷を埋めてヤスリで研磨する作業を2日ほど行ったところ、殆どの傷は消すことが出来ました。
次はセレクターにクリックパーツが嵌まるための溝を掘ります。前にこの工程をやらかしたせいで酷い目に遭ったので慎重に進めて行きます。
↑赤丸の部分にクリックパーツが嵌まるように溝を掘ります。
前回はドリルを使って溝を作ったせいで失敗したので、今回はカッターとヤスリで溝を掘りました。あえて三角形に削ることで調整しやすくしてあります。
セレクターを組み込んでみると、しっかりとクリック感があるので大丈夫そうです。
次はセレクターの状態を示す穴?を掘りたいと思います
↑赤い四角で囲んである溝の部分のことです(画像は電動G18CとGBB G18Cのスライド)
綺麗に溝を掘る方法が思いつかなかったので、家にある道具を色々使って開けてみました。
画鋲で位置決めして半田で溶かしてみたり、面取りビットで削ったりドリルを手動で回してみたり…と試行錯誤していたら案外綺麗に出来ました。
コンペンセイターの方のキズ消しも忘れずに
スライドとコンペンセイターは800番の耐水ペーパーで研磨しました。本当はもう少し細かいヤスリで研磨したかったのですが、1000番以降は塗料の食いつきが悪くなりそうな気がしたので800番にしました。
これで塗装前のスライド加工が終わったので塗装に入っていきたいと思います
スライド塗装
いよいよ塗装を行います。私は普段プラモデルなどは作らない人間なので、塗装に関する知識と経験はゼロに近いです。しかしエアブラシはたまたま持っていたのでGoogle先生を頼りに塗装を進めていきます。
塗装する前に塗装するものを脱脂したほうが良いとの話だったので、スライドとコンペンセイターを中性洗剤を入れたお湯に1時間ほどつけておきました。
↑お湯から出した後、しっかり水洗いをしてドライヤーで乾かしました。
準備も出来たので塗装をします。今回使用した色は Mr.カラーのC33つや消しブラック、C40ジャーマングレー、C182スーパークリアつや消し の三色になります。 溶剤はレベリング薄め液というものを使いました。
真っ黒に塗装するのも面白くないので、金属感を出すためにあえてグレーで塗装します。ロクな経験も無いですがチャレンジです。
エアブラシの使い方や色の作り方とかは紹介しても意味がなさそうなので割愛します。むしろ教えて欲しい
色も出来たので早速吹いてみます。使用した色はC40ジャーマングレーです。
うーん…すごく安っぽい、というかダサい。半光沢が余計に安っぽさを加速させてますね…でも方向性は悪くない気がするので続行します。
安っぽさを消すためにC33つや消しブラックとC40ジャーマングレーを1:1に混ぜたもので上書きします。
かなりいい感じになりました。金属っぽい反射もあっていいですね
話は変わりますが、ここでエアガン塗装に関する注意点を書いておきたいと思います。
多くのエアガンではABS樹脂というものが使われています。衝撃に強く、加工が容易、耐熱性や耐寒性に優れているなどの特徴があり、多くの家電や生活用品にも使われています。
しかし、ABS樹脂には有機溶剤に弱いという弱点もあります。今回使用したMr.カラーの塗料は溶剤系アクリル樹脂塗料というジャンルらしいので普通に溶剤入ってます。というか塗料の大体には溶剤が入っているのでABS樹脂への塗装はリスクが伴うらしいです。具体的に言えば割れます。
また塗料を薄める時に使った薄め液なんて完全にアウトですよね、ラッカーですから。というわけでABS樹脂への塗装には色々と対策が必要らしいので説明しておきます。
長時間ラッカー(溶剤)にABS樹脂が触れてしまうと、樹脂に侵食して割れてしまうので短時間で塗装をする必要があります。もしくは塗装前に皮膜でABS樹脂を覆う事で樹脂を保護する方法などもあるようです。
今回はエアブラシを用いることで非常に薄く塗料を塗り、短時間で乾燥させることで樹脂への侵食を最小限にしています。何度も重ね塗りをしなくてはいけないので手間は掛かりますが、確実に、綺麗に塗装できます。
という訳でエアガンを塗装する際はエアブラシを使うことをオススメします。筆やスプレーだと長時間乾かない=長時間侵食されるので割れるリスクが高まってしまいます。もしくはサフェーサーを吹くのもいい対策ですね。塗装が剥がれた時に下地(サフェーサー)が見えて見栄えが悪くなるという短所もありますが…
話を戻してスライド塗装を進めていきます。黒を混ぜたらいい感じになったので次はエキストラクターの塗り分けをします。エキストラクターというのは空薬莢を排出するための爪ですね
マルイのスライドはエキストラクターの存在感が薄いのでデザインナイフで溝を深く掘り直してみました。画像はiPhoneのデータと主に消えました…
ではエキストラクターを塗装するためにマスキングをします。
マスキングをしたらエキストラクター塗るためだけに塗料を作り直します。色はC33つや消しブラックです。
なかなかいい感じですね~見た目は社外品メタルスライドみたいです。
スライドを傷つけないうちにクリアを吹いて保護します。クリアといえばスプレー缶のものが一般的ですが、今回は塗料ビンの物を使いました。C182スーパークリアつや消しです。
またまた塗料を作り直し&エアブラシ清掃…
これがクリア塗装をしたスライドです。クリア塗料は吹きすぎると白くなってしまうので、気をつけていたのですが少し白くなってしまいました。また塗る時にムラをつけてみました。反射率が一定だと樹脂感が出てしまうのでばらつきを出すことで金属感を出してみました。
ほぼ初塗装にしては綺麗に塗れたと思います。次は組み立てに入ります。
組み立て&完成
塗装も終わったので、いよいよ組み立てですね
組み立て過程の写真なんて無いので早速完成した画像です。
いや~やっと完成しました。無駄に時間かかってしまいましたね。しかし理想のハンドガンが出来上がったので大満足です。特にスライドの質感が非常にいい感じに仕上がりました。
完成した翌日、早速サバゲに持っていって初速と精度の確認を行いました。初速70m/s 前後とマルイ製GBBハンドガンの平均値ぐらいですかね。マガジン温度が低めだったので、夏場ならもう少し出ると思います。
精度に関しては30m先の15cmプレートにバシバシ当たる感じですかね、文句なしの性能です。ただ気温が低かったのでフルオートに関しては不安が残る感じでした。1マガジン分は撃ち切れますが、ホールドオープンはしませんでした。その後、しっかり温めたマガジンで試したところ、スライドが吹き飛びそうな勢いでブローバックしていたので夏場なら大丈夫だと思います。
セミオートのキレも非常に良いので連射するのがとても楽しいです。サムレストが思っていたよりも有能で、セミ連射時の反動をしっかり押さえつけていました。
外見、性能ともに満足行く結果になったので良かったです。ニコイチカスタムも終わり、一段落したので次回からは新しい内容に入りたいと思います。では次回もお楽しみに~
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こんにちは
g18のスライドを短したくなり、強度を無視し切り詰めるか、現実的に可能かわからないがg26に組み込むか悩んでいたところこの投稿を目にしました、自分の技術的な面は不安が残りますが前例が確認出来ただけでやる気が出て来ましたのでこのブログを参考に自分も制作させて頂きたいと思います
有難う御座いました
過去の投稿に長文失礼致しました