リポバッテリーについて
お久しぶりです、色々あって1ヶ月ぶりの更新となります、前回は電ハンGlockにFETデバイスを導入しました。そして今回は自作SBDとリポバッテリーの導入をすると言っていたのですが省略します。
記事更新について
本来だったらSBDについて書きたかったのですが、SBDの構造を説明しようと思ったら想像以上に複雑で、自分の記事の中で最大の文字数、情報量になった挙句、自分も理解できずに記事が完成しないという事故が起きたので、更新が遅れてしまいました。
画像も大量に作ったんですけど全部間違えてるとか悲しくなりますよ… という訳で今回はリポバッテリーの導入についての記事になります。またSBDの記事についてはやる気が出たら書こうと思います。結構需要がある内容だと思うので…一応SBD自体は完成して取り付け済みです、SBD自体は超簡単に作れますからね。
リポバッテリーについて
では本編に移りましょう、まずリポバッテリーについて説明したいと思います。今回は最低限把握しておいたほうが良いことだけを書いておきます、詳しい内容はネットで…
リチウムポリマーバッテリー(通称:リポバッテリー)は通常のニッケル水素バッテリー、ニッカドバッテリーよりも高い性能を持ったバッテリーになります。
具体的なメリット
- 通常のバッテリーに比べて小さくて大容量(例:ミニSサイズで2400mAhぐらい)
- メモリー効果が小さいので扱いが楽(スマホみたいに電池が減ったら充電という感じで楽に扱える)
- 寒さに強い(ニッケル水素などは寒いとロクに動かなくなる)
- 瞬間出力が高く、レスポンスが大幅に向上する(個体差はありますよ)
- 価格が安い?(自分が買ったときは普通のバッテリーより安く済んだ)
といった感じで多くのメリットを備えたバッテリーになります。まあメリットが多い分、デメリットもそれなりにあります。
デメリット
- 扱いが難しい(最悪の場合発火する)
- リポ専用の充電器が必要
- 過放電すると即死(他のバッテリーと違って再起不能、廃棄するしか無い)
- 過充電したら発火する
なかなか危険なフレーズが並んでいますが、拡張描写している訳でなくそういうバッテリーなのです。
メリットが大きいけど、扱いを間違えると発火、もしくは使用不可になる極端なバッテリーです。
↑今回購入した電ハン用リポバッテリー(7.4V 560mAh)、容量は少ないがサイズも小さくて扱いやすい
リポバッテリーの充電方法
いくらデメリットがあるからと言って、使わないのはもったいないですよね。使い方を守って安全に扱えば問題無く使えます。
まずはリポバッテリーの充電方法から説明します、次の物を準備しましょう。
- リポバッテリー本体
- リポ専用充電器(安いのでもいいが、せめて過充電防止機能があるもの)
- 防炎袋、もしくは耐熱性がありそうな容器、金属製の棚など
- 充電中に監視していられる時間の余裕
リポバッテリーが発火する危険があるのは主に充電中の時です、充電中は目に付く場所に置いておくのが良いでしょう。
他には、あらゆるバッテリーの充電に使えるマルチチャージャーと呼ばれる充電器がありますが、この充電器を用いて充電しようとして事故を起こすパターンが多いのであまり推奨しません。自分もRCをやっていた時に使用していましたが、数本のリポバッテリーをゴミにしたことがあります。
↑実際に充電している様子です。本当なら防炎袋に入れたいのですが、もし発火しても被害が出ない状態にしておけば問題無いと思います。
防炎袋は高い製品じゃないとただの可燃物なので、金網(ゴム皮膜付き)の上で充電しました。これなら発火しても他のものが燃えることは無いと思います。
充電器はSPARKのリポ専用充電器を使いました、自動停止機能とバランス充電機能がついているので差し込むだけで充電できます。
充電時の注意点として、バッテリーの各セル(7.4Vなら2セル、11.1Vなら3セル)のバランスが崩れていないか、バッテリーが膨れ上がっていないか、などを確認するといいですね。ちなみに1セルあたり4.2Vが限界値なので、それを超えてしまう過充電となり発火します。特にセルバランスが崩れているときに充電すると、過充電になりやすいので注意が必要です。(バランス充電機能付きなら問題ない)
リポバッテリーを使用する上での注意点
リポバッテリーは高い性能を持っているゆえに、電動ガン本体と相性が悪いと銃を破壊してしまいます。具体的な例として、マルイ製のスタンダート電動ガンに11.1Vのリポを使用するとメカボがぶっ壊れます。通常の7.2Vでの運用を想定して作っているのですから11.1Vのリポなんて使えば、ハイサイクルに耐えきれず壊れてしまいます。(3セルのバッテリーは超ハイサイクルや流速カスタム向け)
また、7.2Vのニッケル水素バッテリー から 7.4Vのリポバッテリーに乗り換えた場合なども注意が必要です。電圧自体は大きな差が見られないのですが、リポバッテリーのほうが放電能力が格段と優れているので、電動ガンの発射レートやレスポンスも変化します。その変化に対応できずにギアクラッシュなどを起こす個体も見られるようなので注意が必要です。
他にはリポバッテリーは完全に使い切ってしまうと完全に再起不能になってしまいます(過放電)。具体的には、1セルあたり3.5V以下になると危険ゾーン、3.0V以下になったら過放電状態になってしまっています。過放電状態になったら適切な処理方法で破棄するしかありません。
こうならない為に、電動ガンを使用中している最中に発射レートやレスポンスが落ちてきたなーと感じたら、即時使用を止め、新しいバッテリーに換えましょう。
リポバッテリーの保管方法
電動ガンを使わないときにはリポバッテリーは外して保管しておきましょう。リポバッテリーは衝撃や熱に弱いので、不慮の事故で発火されたら最悪ですからね。
またリポバッテリーは自己放電は少ないという特徴を持っています。この特徴により、一定の条件下では発火事故が起きる原因にもなります。
具体的には、満充電状態のリポバッテリーを高温下に置いておいた時などにバッテリーが活性化してしまい、規定電圧(1セルあたり4.2V)を超えてしまい発火につながることがあります。これを防ぐ為に、長期間保管するときには容量を50%ぐらいに抑えておくと良いようです。
他のバッテリーに比べて敷居が高いように感じるリポバッテリーですが、使い方さえ間違えなければ他のバッテリーより扱いやすいと思います。逆に、ニッケル水素バッテリーは充電方法を誤ったりすると数回の使用でゴミになることがあるので結構扱いにくかったりします。
今回はここらで終わっておきたいと思います、かなり大雑把な説明しかしていませんがこれ以上書くとボロが出るので止めておきます。
次回こそ電ハンGlockにリポバッテリーを導入したいと思います。
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某有名フィールドでは、マルイスタンダード電動ガンに11.1vのリポバッテリーを入れてレンタルされる可能性があります。
ありえないので確認しましたが、当時のスタッフは「大丈夫ですよ」と慣れた感じで当たり前のようにやりました。
個人の使用なら自己責任ですが、フィールドが用意した電動ガンで、破損した部品代金を請求される犯罪紛いな場所もありますので、ご注意ください。